当館はご存じのように海辺に位置いたしており、
海の幸が豊富にあり田畑からも豊かな農作物が
作られ、山からは山菜やキノコが採れます!
牛も育ってますし鹿も漁師さんが撃ってお肉になります。
そして川からスッポンも!!!!
しかし、海の幸に強いイメージをお持ちですので、
スッポンはお出しする事無いかな。。。。と、
思っておりました。しかし・・こんなお話が。。
カニのシーズンにお越しのお客様や
カニ以外のシーズンにお越しのお客様など
代々、沢山のお客様にごひいきにしていただいております。
とり貝のシーズンにお越しの時、
ご主人様が「ちょっと無理なお願いかもしれへんけど、
スッポン料理出来る??」と!!!!!
奥様は「そんな無茶な事言うたらアカン!(笑)」と!(笑)(笑)
お話を聞いてみると、
スッポンはすきなので、スッポン料理を食べに
行かれた際、そこのスッポン料理が
お口に合わなかったようです。
なので「よし!万助楼にきいてみよう!」と、
思われたようです!
スッポンは捌いた事ありますし、
調理仲間とスッポンを題材に料理した事もあります!
でも、プランとしてお出しした事はありません。
でも、丹後でも通れる食材ならば!!!!!と、
思いお受けする事になりました^_^
10月のご予約でしたので、
どんなお料理にしようか!
万助楼でのスッポン料理にと思いました。
お出しする前に先ずは試作を
作りました。アラ煮、肝や腸などは炒め物。
エンベラをじっくり煮込んでゼラチンを濃く
出した物は、一口春巻き!山椒塩で!
もちろんお鍋もお出しします!
そこには丹後の山で採れるキノコを
数種入れ最強のダシが出るお鍋です!
お葱もしゃぶしゃぶして頂いたり!!
最後は雑炊で決まりです!!!!!!
和蕎麦も良かったかな??と今頃、思ってます。
地物のスッポンも思うサイズが入り、
よし!予約前々日に
「明日スッポンを捌こう!」と・・・・・。
朝、朝食の用意をしていると、
スッポンの入っている容器の蓋が空いているでは
ありませんか!!!!!!!!!!!
慌てて中を覗くと、いない!!!!!
脱走です!慌てましたが、ま、調理場は一段低い場所に
ありますし、外へ出る扉は鍵も掛けて帰っております。
密室ですので冷蔵庫の下に居るでしょう(笑)
朝食も出し終わりスッポン捜索開始です(^^)
3分!!
5分!!
10分・・。
20分・・・・・・。
居ません。。。。。(―_―)
まさか。。。外に??
いやいや、戸も閉まってましたし
何よりの証拠に鍵もきちんと掛けてました!!
なら料理場から20センチ弱の段を一段上がり
館内に????お腹が使えて上がれるはずはない!!
やはり調理場のどこかでしょう!!
一旦仕込みなどせねばならぬ事を済ませ、
午後から捜索再開!!お昼休憩に入る
客室係の仲居も動員スッポン大捜索です!!!!
懐中電灯やスマートフォンのライトで照らしたりしつつ
血眼になって探します!!
このまま見つからなければ
明日のご予約にお出しできません。。。
「すいません!!すっぽんに逃げられました!!」
なんて言える訳もありません。。。。
急遽仕入れ先にもう一匹スッポンの在庫を
確認して代替えは手配できました!!一安心!!
朝一番に届けていただく事になり速攻捌いて
仕込めば間に合います。それにしても
どこに行ったんだ。。。。。。
スッポンにしか見えない隙間から外に出てたら。。
この地の生態系を乱せば万助楼の責任 (/ロ゜)/
もう、今日は寝よう。。そんな事を思っていた
午後9時30分頃、万助楼の玄関のカギを閉めていた
仲居さんが「居った~~~~~~~~~~!!!!!」
と!飛んで玄関に行ってみると!!!!
玄関の隅に。。。居ました。。。。
さすがです。。。野生の強さがあります!!!!
20センチ弱の段差を越えて行くとは。。。驚きでした。。
お客様の前に行く事無くホッと胸をなで下ろしました(-_-)
ばかもん!!どこを這いずりまわってたんだ!!!
探したんだぞ!!!心配したんだぞ!!!
訳のわからない親心的な物も芽生えちゃいました。。。
でも捌いちゃいましたけど。。。。。(笑)
お客様にもこの大捕り物のお話をしながら
お出しし、お喜びいただけとても良かったです(^^)
万助楼の隠れメニュー「スッポンコース」こっそり
はじめました!!こっそりと!こっそりとです!!
そう、こっそり夜な夜な脱走したスッポンのように(笑)
丹後旅の宿 万助楼
京都の最北端、京丹後市、網野町で
旅館を続けて100余年!
温泉とお料理でゆっくりと。
ホームページ
https://www.mansukero.com/
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